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聖護院きゅうりの育て方

キュウリは夏を代表するウリ科の野菜で、初心者向けで育て方も簡単な人気の家庭菜園向け野菜。露地栽培だけでなくプランター栽培でも育てられます。
栽培には移植栽培と直まき栽培がありますが、ポット売りされた苗での移植栽培が簡単で確実です。またキュウリは病害虫に強い品種も多く、低温期の成長も良いので入門野菜にぴったりです。地這で育てると弦が地面に旺盛に伸びて場所を取りますが、ベランダでプランター栽培する時は、支柱とネットに弦を誘引させれば省スペースで育てることが可能です。
管理作業が多いのですが、コツさえ掴めばキュウリの育て方はそれほど難しくはありません。キュウリは収穫の最盛期になると実が1日3センチ以上成長するので、収穫が遅れないように注意しましょう。時期をずらして植えれば初夏から秋口まで収穫が楽しめます。キュウリに含まれる栄養素は、カリウム、ビタミンC、カロチン。栄養も意外と豊富で、浅漬けにしたりサラダにしたりと様々なお料理に使える便利な夏野菜です。

栽培成功のコツとポイント

* キュウリの成長を低下させないように適切なかん水と追肥を行いましょう。
* 特に梅雨時期は病気の発生原因にもなりますので、過湿に注意をして排水対策を徹底しましょう。
* キュウリは根の張り方が浅いため、夏場の土の乾燥を防ぐために敷わらを敷いて対策を行いましょう。
* キュウリの茎葉の組織が弱いので、風などで茎が折れないように支柱などに誘引させましょう。
* 連作には強くないので2年は作付けを避けた方が良いです。連作する時は接ぎ木苗を植えましょう。

栽培で準備するもの

キュウリは根を浅く広く張る為、栽培に適したプランターサイズは大型サイズ(60㎝~)を使用します。中型サイズでも可能ですが1株が限界です。キュウリの株間は40㎝程度なので、大型サイズのプランターなら2株を植えることが可能です。
キュウリ栽培に適した用土は市販の野菜の土を利用すると簡単です。自分で作る時は赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1を混ぜ合わせた物を使います。それに石灰を用土10ℓ当たり10gと化成肥料を用土10ℓ当たり10~30g混ぜ合わせたものを使いましょう。植え付け前の準備として、市販のプランターに2~3㎝ほどウォータースペースを残して培養土を入れておくようにします。植え付ける1か月前までに土作りを済ませておき、植え付けの2週間前に元肥を施しておくようにしましょう。ちなみに露地栽培では畝を南北にすると東西側も同じように成長します。畝を東西にすると北側の成長がやや遅れますが、夏場以降は短日性のキュウリにとっては太陽光が遮られるため実なりがよくなります。

苗の植え方

苗を植え付ける時は根鉢より少し大きめの穴を掘って根鉢を少しほぐして植えると根の活着が良くなります。ただし、植え痛みを防ぐため根鉢を壊さないように丁寧に植え付けましょう。接ぎ木苗の場合は継いだ部分が土に埋まらないように注意。また植え付けた後は株元を軽く押さえてやります。
キュウリをプランターで育てる時は苗と苗の株間を約40㎝確保し、畑(菜園)で育てる時は約50㎝以上を確保しましょう。株間が狭いと弦同士が絡まって収集がつかなくなってしまいます。キュウリの植え付けた後は葉への跳ね返りに注意しながら、たっぷりと水やりをしましょう。4月上旬~5月下旬頃に、水やりや降雨の際に水や泥の跳ね返りを防ぐために敷き藁やマルチングをしておきましょう。病気の予防や乾燥防止になります。

支柱の立て方

キュウリは弦が伸びて上へ上と成長していきます。キュウリの苗を植え付けたら、弦が伸び始める前に支柱を立ててネット張ってやりましょう。支柱は合掌式かスクリーン立てがおすすめ。支柱の高さは2m程度、苗より10㎝ほど離して立てます。5月下旬から6月下旬に生育した弦を誘引して、上へと伸ばしてやります。支柱を立てる時に注意するポイントですが、実がなりだすと支柱に相当の重量が掛かり、また、台風などで強い風が吹くと支柱が倒れることがあるので、両側の支柱をしっかりと補強しておくことです。

水やりの頻度と与える量

キュウリは根を浅く広く張るため乾燥に弱い一面があります。水切れを起こさないように十分に気を付けましょう。キュウリの果実は夜間に太るので夕方以降にたっぷりと灌水を行うようにします。水は毎日少量蒔くよりも間隔を空けて一度に与える水量を増やした方がより効果的です。キュウリは水分が少ないと弦がらせん状に巻いてくるので弦先を良く観察して水切れを起こさないように注意しましょう。

収穫時期

キュウリの成長はとても早く開花してからあっという間に実が大きくなっていきます。
ふだん食べているキュウリは、完全に育つまえのもの。開花から10日くらいの20cm前後になった頃のもので、あの大きさが一番おいしい頃合いです。春に植えたキュウリ苗は夏前になると実成りが悪くなってきますが、実を早採りするか実を全て取るかして草勢を一旦回復させると、再びりっぱな実を付けるようになります。キュウリは株が弱った状態で実を大きく育ててしまうと、そのうち実なりが悪くなって、最後は株が疲れてやがて枯れてしまいます。収穫した実の中に実の一部が黄色く変色したものがありますが、この原因は葉などの陰になり日光が当たらない時に起こる現象で病気ではありません。向きを変えるなどして日光に当てると緑色に戻ります。

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