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賀茂なすの育て方

ナスの育て方はコツさえ知っていれば簡単。ナスはナス科の野菜でインド原産、高温多湿を好み日本の気候に合っているため、家庭菜園の中でも育てやすい野菜です。ナスはキュウリやミニトマトと並んで果菜類の中でも需要の高い果菜類。土壌適応性も高くプランターでも露地栽培でも上手に育てられます。ナスは品種も豊富で大小さまざまな形(丸ナス・卵形ナス・中長ナス・長形ナス)があり、色も紫だけでなく白色や緑など変わったものも出回っています。
ナスに含まれる栄養価ですが、ナスは栄養が無いと良く言われていますが、実はビタミンB群・Cなどのビタミン、カルシウム・鉄分・カリウムなどのミネラル成分、食物繊維などがバランス良く含まれる健康野菜です。中でも食物繊維が豊富で、ナスの皮には紫黒色の色素アントシアニンやクロロゲン酸などの抗酸化成分「ポリフェノール」が含まれています。ナスの栽培はポット売りされた苗での移植栽培が簡単で確実です。ナスは収穫期間が長く一度ピークが過ぎても7月頃に切り戻せば秋ナスの収穫が楽しめるお得な野菜です。

栽培成功のポイント

* ナスの適温は夜で15~18℃、昼温が28~30℃だとよく育つ。10℃以下では生育は悪くなります。
* 光量の不足は発色不良となるので、込み合った葉を取り除いて日当たりを良くしましょう。
* ナスは高温を好むので、早植えは禁物です。乾燥に弱いので水切れには注意が必要です。
* 収穫が始まって肥料が足りないと極端に実付きが悪くなるのでタイミング良く追肥を行いましょう。
* 連作障害があります。5~6年は同じ場所に作付け出来ませんが、接ぎ木苗で連作が可能です。

土作り

ナスを植える約2週間前には土づくりを行いましょう。ナスは土への適応性がありますが乾燥に弱いので、保湿性のある土で育てましょう。栽培土は赤玉土6+腐葉土3+バーミキュライト1、それに炭酸苦土石灰(粒)を用土10ℓに対して10g+化学肥料用土10ℓに対して10~30gを混ぜ合わせたものを使います。植え付けの1週間~10日前になったら元肥を混ぜておきましょう。
初心者はホームセンターや園芸店などで配合済みの培養土(野菜の土)を購入すれば、すぐに苗を植え付け出来るのでおすすめ。

苗の植え方

ナスの植え方ですが、苗と苗の株間は約60cm程度確保するのが収穫量を増やすコツです。プランターで育てる時も30~40㎝は確保しましょう。コンテナで栽培する時は深めの10号鉢に1株ずつ植え付けます。定植は子葉が埋まらない程度に周りの土を寄せて植え付け最後に株元を軽く押さえ水をたっぷりと与えるようにしましょう。
苗を定植時する時に注意することは、定植が終わった後に苗がぐらつかないように仮の支柱を立てておくことです。茎と支柱をひもなどで軽く結んで風で倒れないように対策してやりましょう。定植の1~2時間前にポットに十分かん水をして鉢土が壊れないようにしておくのもポイント。また低温時の定植を避けて十分に気温が上がってから植えるのも上手に定植させるポイントになります。

水やり頻度と与える量

苗を植え付けた後、水やりは3から4日は行いません。水を与えないことで水を求め根が深く張りだすのです。ナスは暑さには強いのですが乾燥には非常に弱いので、夏場(7月中旬頃)からは乾燥を防ぐためにわらを5~8cm程度敷いておくと乾燥を防ぐ事が出来ます。果実がなるまでの水やりは、土の表面が乾燥してきたタイミングで十分に与えましょう。夏期は早朝の地温が低い時間帯にかん水するのがポイントです。
ナスは「水で作る」と言われるように水やりを多く必要とします。水をたくさん吸収するので、収穫が始まる頃に早朝にたっぷりと灌水をして下さい。

追肥の頻度と与える量

ナスの追肥のタイミングですが、苗を植えてから1ヶ月間は追肥の必要はありません。
1番花の果実が膨らみ始める定植後1カ月ほど経った頃に株の周りに追肥(化成肥料やぼかし肥)を行いましょう。1回の追肥で与える量は1株当たり10~20g。
ナスは肥料食いと言われる野菜で肥料切れを良く起こします。果実がなり始めたら株を疲れさせない為にも定期的な追肥を施しましょう。追肥の目安は半月に1度です。
追肥のタイミングは2週間~半月に1回程度ですが、肥料が足りているかいないかは花を見て中央の雌しべが周りの雄しべより長ければ肥料が足りている証拠。一方、雌しべが短くて雄しべに隠れている時は肥料が足りていないサインです。用土の嵩が減り根が表面に見えてしまう事が多いので、新しい土を根に被せるようにしましょう。追肥のタイミングで株元に土寄せします。

収穫時期

ナスは開花してから20日~25日経った頃(80~120g)が収穫のタイミング(収穫適期)となります。ガクのトゲが尖っていて、果実をしっかり包んでいる状態が最も美味しいナスです。収穫は気温の低い早朝に行い、果実に傷をつけないようにハサミで丁寧に収穫しましょう。ナスは脇芽を伸ばしながら収穫していきますが、果実だけを切り取るのではなく、実がなった脇芽の根元の葉1枚と新しい脇芽を残して実と枝を切り取りましょう。残した脇芽を成長させてそこに実を付けさせるようにするのが多く収穫するコツ。果実を大きく育てようと長期間放っておいたり果実を多く実らせると株が疲れてみるみる収穫量が減ってしまいます。未成熟果を早めに収穫するようにしましょう。特に最初に出来る1番果は株を成長させる為に小さなうちに収穫してしまうのがポイント。長卵形の品種は10cm~13cmに成長した頃が収穫のベストタイミングです。
ナスは果皮が柔らかいので、収穫した後は果実を乾燥させないように直射日光は避け冷蔵庫で保存しましょう

切り戻し

ナスは更新剪定(切り戻し)を行う事で長く収穫を楽しめます。
7月下旬以降に収穫のピークを迎えますが、株の状態が良ければ葉を1~2枚残して生育の良い芽の上で切り戻すと秋にもう一度収穫することが出来ます。切り戻しで収穫量を増やすコツは、枝だけ切り落とすのではなく株の周囲に移植ゴテ(スコップ)を入れ、古い根も切り落としておく事です。古い根を切ることで新しい根が出てきて株が再度大きく成長します。剪定から1カ月もすれば、再び1番花が咲いて霜が降りる10月初旬頃まで収穫を楽しむ事が出来ます。

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